まず、このUFOのチケットあまり売れていなかったらしく、直前にタダ券が手裏剣のようにばらまかれていた。その甲斐あってか、開場時間に到着すると長蛇の列が。
マーチャン売り場でTシャツなどを物色する。ツアーTシャツは25ドル、彼らの最新アルバム『The Monkey Puzzle』は20ドル、
何とVinnie Mooreのプロモ用写真というのも売られていて、5ドルなど。マーチャン売り場の売り子さん(おば様)と会話をすると耳慣れない英語...そう、イギリス英語!ヒャー、久しぶりに聞いたイギリス英語。そうだ、UFOはイギリスのバンドだった、と我に返った。
地元のバンドの前座が終わり...
暗いステージに、メンバーがスタンバイしはじめた。
浮かび上がるシルエット...ん?女子がいる?あのスリムな体型、キレイなロン毛...誰だろう...。
ライトアップと共にMother Maryから幕を開けたUFOのライブ。
女子と勘違いしそうになったのは、4月と5月のツアーのみベース、Pete Wayの代わりにツアーに参加している
Rob De Luca。 し...知らなかった...カッコいい、という言葉よりも カワイイ という言葉が似合うイメージだ。彼についてはこの記事の最後に紹介。
そして、前奏が始まるとステージに姿を現した
Phil Mogg...だ、大丈夫っっ?
その背中は丸く、足どりがアヤシく見ていてヒヤヒヤした。ステージに登場するも、イントロのちょっとの間、ドラムセットの台に腰掛け、
え...Phil大丈夫?
と(きっと誰もが)ヒヤヒヤしたに違いない。

ステージ上手にギター件キーボードのPaul RaymondとベースのRob De Luca、下手にVinnie Moore。
そして、もちろん中央にはドラムのAndy Parker。
管理人にとって初UFOで、
神・マイケル シェンカーもいない、そして始まってみるとPeteもいない...そしてPhilが心配...と頭の中にモヤモヤしたものがあったのだが、いざ、Mr.UFOのPhilが歌い始めると鳥肌モノだった。


ファンから“目”がプリントしてあるギャグサングラスを掛けて!とリクエストされ演奏中に掛けさせられるRob。
ピンチヒッターの
Robはステージ上を小動物のようにすばしっこく駆け回り、観る者を飽きさせないし、安定したリズムセクションでUFOの曲の高いクオリティーに貢献している。
そして、時折Vinnieと絡む。オリジナルUFOでないこの(比較的)若い2人は息が合うらしく、まるで長い間一緒にプレイしてきた仲間のように阿吽の呼吸でお互いを引き立てあっている。
ドラムの
Andyがまた良い味を出している!すっかり彼の大ファンになってしまった。ドラムを叩く時の表情はピカイチだ(私の中でやや同列なドラマーはNight Rangerのケリー)。 時折ローディーがAndyの隣にセッティングしてあるアンプの上に人形(音に合わせて踊るヤツ)を置き、踊らせている。それがまたカワイイ。ベテランバンドでありながら、そういうカワイイ余裕があると思うと何だか安心する。
踊る人形(ギターを弾いている)の動画。ドラムセットの右上に注目。

Vinnieの足元。

ギターの
Vinnieはサービス精神旺盛だった。カメラを向けるとカメラ目線になってくれたり、私の頭の上でギターを弾いてくれたりした。こんな大都市でもない町のクラブに日本人がいるって、相当珍しいんだと思われる。プレイは、というと、マイケルシェンカーも生で聴いたことが無い私だが、はっきり言って感動してシビれた!それは勿論、マイケルの息が掛かった曲のクオリティーの高さもあるだろうが、彼のテクニックやステージパフォーマンスも功を奏している。ちなみに、Vinnieも加わり作成されたアルバム『The Monkey Puzzle』からは2曲演奏された。

ギター兼キーボードの
Paul Raymondは存在そのものがUFOという重鎮の雰囲気を醸し出している。忙しくギターを弾いたりキーボードを弾いたりしている為ステージ上を動くことはあまり無いが、動き回るRobやVinnieと対照的で、非常にバランスが取れている。

Vinnieのピック。UFOのロゴやサインのプリントはない。
Philは、登場したその時からステージをまっとうできるのか心配だった。ちょっと歌うとゼイゼイして、マイクスタンドに体重を掛け杖代わりに寄りかかっているようにも見えた。Phil前にいたファンが『大丈夫?』と声を掛けるも、『ありがとう、大丈夫だよ、』といって、飲みかけの水のペットボトルを掲げ、『カンパーイ!』とオーディエンスと乾杯したり...Vinnieのギターソロが終わりに近づき、バックステージにいたPhilがステージに戻って来ると、Vinnieのオシリをペロンと触って挨拶がわり。何だかカワイイという形容がぴったりな感じだ。

ライブが終わると、メンバーは全員ファンと交流の場を提供してくれた。もともとタダ券で来たお客さんが多かったせいもあるが、フロアに残っていたファンはそんなに多くなかった。恐らく20〜30人程度。フロアに残っていたファンがサインを貰おうと手にしていたのはそれはそれは古〜い
レコードなど。既に
マイケルシェンカーにサイン貰ってるんだ!などとファン同士で自慢し合ったり、ファンはほぼ全員男性だったがホンワカした雰囲気が漂っていた。
まず最初に姿を現したのが助っ人Rob。シャワーも浴びず、着替えもせずすぐに出てきて一人一人長〜く会話をしていた。続いてPhil以外のメンバーが次々と姿を現し、最後にPhilが登場。とにかく、全メンバーが全ファンの要望に応えるべく丁寧に対応している。Philに至ってもそうだった。Philはポーカーフェイスで歌ってる時からあまり表情を変えないので気難しいかと思いきや、ものすごく印象がいい。Andyの豪快な笑顔も忘れられない。とにかく、演奏と言い、ファンサービスといい、全てが良いイメージだった。
まだまだメンバーはファンサービスをしていたが、私はメンバー全員と話も出来たし(Phil以外の全員に何でこんな所に住んでいるのかと聞かれた)満足したので帰ろうとしたところ、車椅子に乗ったファンが手にしていたアルバムに目がいった。日本語(カタカナ)で書いてある。
『ユー エフ オー ライブ イン ニッポン』

持ち主に読んだまま伝えると、『これ読めるの?』とびっくりされた。
これね、日本語で書いてあって、ニッポンとはJapanの事なんだよ。と伝えると、『今まで何て書いてあるかなんて気にしたこと無かったけど、そうなんだ、ありがとう!』と激しく感謝された。
かなり古いアルバムらしく、メンバーからもこんな古いレコードどうやって手に入れたのかって不思議がられたと言っていた。
今年の
ROCKLAHOMA2008、South Texas Rock Festival2008両方に参加することが決定している彼ら。ちなみに、この頃はPeteもUFOに戻り、助っ人RobはSEBASTIAN BACH BANDで参加することになるだろう。
Set List
Mother Mary - Force It
Long Gone - The Wild, the Willing and the Innocent
Hard Being Me - New Album"The Monkey Puzzle"から
Pushed to the Limit - Walk on Water
This Kids - Force It
Only You Can Rock Me - Obsession
Ain't No Baby - Obsession
Heavenly Body - New Album"The Monkey Puzzle"から
Baby Blue - You Are Here
Too Hot To Handle - Lights Out
Lights Out - Lights Out
Love to Love - Lights Out
Rock Bottom - Phenomenon
-encore-
Let It Roll - Force It
Doctor Doctor - Phenomenon
Shoot Shoot - Force It
メンバー
Phil Mogg - vocals
Vinnie Moore - guitar
Paul Raymond - keyboards, guitar
Rob De Luca- bass (4月と5月のみツアー参加)
Andy Parker - drums
チケットプライス $20
Rob De Luca氏について言えば、現在はSEBASTIAN BACH BANDで活動しており、過去にはGEORGE LYNCH などとも活動していた。
公式MySpace。